ようやく「本家」を手に取りました。
それにしても、壮絶な本です。
人間って、かくも強靭な精神を持つことができ、また同時にかくも脆く崩れてしまうものなのか…ということに非常に不思議な思いがします。
それもこれも「目的」や「意味」と言うものの有無に掛かっているということで、それまで強靭な政倫力を発揮していた人が、それらを失った瞬間、儚く崩れて行ってしまうということを、収容所で散々目にされたということです。
また、晴れて「自由」を手にした後の元収容者たちの精神的な「崩れ」を見るにつけ、収容した側の「罪」の大きさを、今更ながら感じざるを得ません。
いずれにせよ、できるだけ早く、こういった人間の尊厳を蔑ろにするようなことが無くなりますように…