かつては男性の専売特許であった「不倫」が、女性の間で広がっていっている状況を追ったモノです。
タイトルの「婚外恋愛」と言うのは、「不倫」という響きを嫌った当事者たちが飛びついたキーワードで、この本が出版された2014年当初には多少のポピュラリティがあったようですが、すっかり廃れてしまいましたね…
そもそも女性たちが「婚外恋愛」にいそしむようになったのは、「恋愛を突き詰めた先に結婚がある」とされていた一般的な恋愛観が幻想であることがバレてしまったことと、そういった中で、女性として恋愛が不可欠だと主張できるようになったことがあるのでしょう。
確かに、「不倫」というのは単なる社会の価値観が生んだ概念であり、「何が悪いの?」と居直られたら、根源的な「罪」を突き詰めることはできないんじゃないかという気がします。
余程のインセンティブがなければ、そんなに遠くない将来に、結婚と言う制度自体が忘れ去られてしまうかも知れませんね。