昨日紹介した『20代で隠居 週休5日の快適生活』の続編と言うか、バリエーションと言うか…
タイトルだけ見ると「隠居」にフォーカスが当たるのか「年収90万円で東京」にフォーカスが当たるのかということなのかもしれませんが、それは売る側と読む側の問題で、著者である大原さんにとってはあんまり関係がないようで、前著と変わらずマイペースです。
ということで大きな意味では、書かれていることは“同じ”なのですが、ビミョーにト
ピックも変わっていて飽きずに読めます。
どっちかというとコチラの方が哲学的と言うか、コンセプト色が強い気がします。(あくまでも“若干”ですが…)
「年収90万円で東京」というのも仙人を彷彿とさせるキャラ故に成せるワザなのかもしれませんが、物欲や虚栄心というモノを手放すことができればかなり“自由”な生活が手に入るのは間違いないようで、それがシアワセなのかどうかは個々人の価値観によるんでしょうけど、個人的には、特に“虚栄心”が“自由”に勝るとは思えないのですが、我が
身を振り返ってみると、傍目には“自由”を捨てて“虚栄心”を取ってるやん!?と言われるようなことをしているかも知れないです…
軽いトーンで書かれてはいますが、壮絶なイジメやブラックバイトの被害にも触れられていて、そういう現代社会の歪みを体験されたが故の選択という側面もあるのかも知れませんが、何かと考えさせられるところの多い本でした。