やってはいけない老後対策: 定年後貧困にならないための処方箋 (小学館新書)
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/03/29
- メディア: 新書
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『あらゆる領収書は経費で落とせる』で知られる元国税調査官の大村さんによる老後対策指南です。
さすがに元国税調査官だけあって、論拠を明確にした上での老後対策の節女が明快でナットク感の高い内容です。
老後のためには3000万円の貯蓄が必要だとよく言われますが、大村さんによると、今後“人生100年時代”をアタマに置いた上で、95歳を寿命として対策を語られます。
そんな中で年金と退職金を含めて一体いくら必要なのかと考えると3000万円の貯蓄というのはある程度弾頭性がある数字だということでなのですが、不足する分についての対策を主に紹介されます。
よく言われるような株式や不動産への投資や退職金を元手にした起業などといったリスクを伴うモノは極力回避すべきだということで、主にプチ起業という、ほとんど元手をかけずに楽しみながら取り組める仕事を始めることを勧められています。
そんな中で、プチ起業を法人化した場合の節税対策や、補助金の受け方など、大村さんの十八番も展開されます。
ということで、結構役立つ小ネタも多いので、手を付けられるところからやってみれば、バカにならないチリツモになるような内容で地味に役立つ気がします。