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ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代 (朝日新書)
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/03/13
- メディア: 新書
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このブログでは最近アッチに行ってしまったんじゃないかと言っていた本田さんなのですが、アッチが“コッチ”なんじゃないかと考えさせられるのがこの本です。
というのも日本における従来の“人脈”と言うのは多くの場合、自分が所属する企業内と、その企業と他の企業とのつながりといった、かなり限られた中での、限定的ではありながら、かなりシバリのキツい“つながり”が一般的だったんじゃないかと指摘されます。
そういう旧来的な“つながり”に疲れた人たちが、それはそれで仕方ないとして、それ以外の“つながり”をSNSなどを用いて持ちつつあるということです。
そういった“つながり”では、ある意味入るのも出るのも任意で、その“つながり”の元となるのが、その人の趣味だったり関心だったりということで、社会的な立場とは別の“つながり”を持てることが、人々が集まった要因なんじゃないかと指摘されます。
ちなみになぜ若い人たちがFacebook疲れで離れて、年配の人たちがとどまったかと言うと、旧来的な人の“つながり”を残したままでの人間関係と相性が良かったからだとおっしゃいます。
それに対して、この人の“個”を突き詰めたのがInstagramだということで、かなりセンスを問われるということで年配に人にはハードルが高くなって言う要因だということです。
ただ今後は職場や地縁と言った固定的な“つながり”だけではなく、自分の“興味”をベースにした重層的な“つながり”が中高年にとっても、その後の人生を充実させるための重要なカギとなりそうで、積極的にそういうところに取り組んで行く必要がありそうです。