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「専業主夫」になりたい男たち/白河桃子

 

 

 「なりたい」って言うのは、本の内容とちょっと合ってない感じはするんですけど、これは多分、白河さんの以前の著書である『専業主婦になりたい女たち (ポプラ新書)』との対比って意味合いからのタイトルなんでしょうか…

 おそらく今でも、子供を作るためにキャリアをあきらめたり、逆にキャリアのために子供をあきらめたりする女性がいるんだと思うのですが、「働きたい」女性に対して、逆に家計を背負っていくことにツラさを感じる男性がいるということで、じゃあ、旧来的な価値観にとらわれず、「主夫」って選択もアリなんじゃない?ということです。

 モチロン、世間的には昼間っから子供とブラブラしている男の人が近所にいるのをいぶかしがる傾向もあり、かつ男性としても女性に食わせてもらうことを潔しとしない部分もあるでしょうが、女性の「働きたい」と言う願望を尊重し、家計を支えるとといった「重荷を下した」男性が主夫を務める家庭というのは、概ね幸福感が高いようです。

 まあ、だからと言って「主夫」というカタチにこだわることがゴールではなくて、フィンランドなんかで一般的なように、どちらかが働いてどちらかが育児や家事をするというんではなく、状況に応じて柔軟に…という、言ってみれば「当たり前」なカタチに向かう一つの過程なのかも知れません。