- 作者: 戸塚啓
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/01/16
- メディア: 新書
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先日、「日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 018)」と
言う本で、サッカーと言う競技における日本人のメンタリティについて紹介しましたが、
この本も同じような文脈の下に書かれたものです。
マリーシアというと狡さみたいな認識を持たれていますが、著者によるともう少し広い
意味があるようです。
著者は、マリーシアの本家ということで、Jリーグでプレーするブラジル人にマリーシア
についていろいろとヒアリングをしています。
その中で、やはりマリーシアというのは、サッカー選手として育ってくる中で徐々に
身に付いてくるということと、サッカーで身を立てなければ成功は覚束無いという切羽
詰った状況が、それを身につけなければ明日はない、ということで、成功したサッカー
選手は、押し並べてマリーシアを身につけているということなようです。
そう聞くと、日本人がマリーシアを身につけるのは絶望的な気もしますが、著者の言う
マリーシアとは、サッカー選手としてのインテリジェンスという意味だと言うことを、
多くのサッカー選手のインタビューから導き出し、それは厳しい国際試合を数多くこなして
いくことで身に付くことが期待できる、ということで結論付けられています。
でも、まだまだ日本代表を含めて、試合運びにインテリジェンスを感じさせる場面は
多くないですね。