五感マーケティング／高橋朗

五感マーケティング (Nanaブックス)

　最近、マーケティング関連の本を手に取ることが増えています。
　
　これまでは、画一的な嗜好を持つ大衆に対して、広告や宣伝を中心としたプロモーションで
訴求するといった形でマーケティングが行われてきました。
　ただ、近年の消費者の嗜好の多様化や、不況に伴って、消費対象への目が厳しくなったこと
から、これまでのような画一的なマーケティングの効果が薄れてきているようです。

　以前から、個々の消費者へのアプローチへの努力はされていたのですが、効果的な手段が
見出せずにいたのが、Webの発展によって容易に実現できるようになり、マーケティングの
考え方が、いよいよ根底から覆されることになったようです。

　そういったマーケティングで必要なのは、できるだけ具体的なターゲット顧客を想定し、
その人の「体験」による価値を訴求するというのが必要になるようです。
　この本では、埴輪メーカーの商品開発のプロセスをとおして、如何に「体験」による
価値を見出すかを説明しています。
　その中で、ターゲット顧客の「五感」を刺激することが「体験」→「感動」につながり
それが購買につながるのだそうです。

　…大ヒットって、難しくなったんだなあ、と思います。