叱ってほめて抱きしめろ！／松岡修造

叱ってほめて抱きしめろ!―こうすれば子どもは変わる

　松岡修造氏が、ご自身の子育て、テニスクリニックにおける指導
の体験を通して得たノウハウを書かれた本です。

　とかく、親というのは、私自身を含めて、子供が大事といいなが
らも、自分の都合や理想を、子供の欲求よりも優先させてしまい
がちなのですが、子供が「生き生きと自分らしく生きる」ことが
できるように、本当に好きなことを見つけることができるように、
サポートしてあげることが重要だと説かれています。

　その上で、きちんと子供と向き合うことが必要なんだといいます。
　叱るべきところはしっかりと目を見て叱る、ほめるべきところは
しっかりとほめる、そうすることで、子供が親にみとめられている
だな、と感じてもらうことで、自分の存在の基盤を感じることが
生きていく上で重要なものを形成することができるということです。

　子育て本って、叱ること、ほめること、なにかどちらかに偏って
強調されることが多いような気がするのですが、多くの実践を踏ま
えた主張には、非常に骨太なものを感じました。