元プロテニスプレイヤーの松岡修造さんが『報道ステーション』のキャスターをされている時期に書かれた”トーク術”についての本です。
プロテニスプレイヤーを引退されてから世界を目指すテニスプレイヤーを育成されるとともに、テレビ番組でスポーツ関連のキャスターとしても活躍されることになったのですが、ご自身曰く、当初は思ったように話せなかったようで、かなりの努力をされた上で現在のスタイルがあるということです。
アスリートに対するインタビューでは、如何にしてアスリートからホンネというかココロの底からのコメントを取れるかということで、事前の下調べや徹底的なリハーサルはモチロン、その場その場の駆け引きで少しでも”深い”コメントが出るような促しなどの駆け引きをされていて、アスリート自身、自分が思ってもみなかったコメントを引き出されたということもあったようで、修造さんのインタビューアーとしての成熟を伺わせます。
また、『くいしん坊!万才』のようなインタビュー慣れしていない人に対しても、自分が相手の胸元に飛び込んでいくような姿勢も含めて、話しやすいように促されているところもスゴいところです。
全編を通じて繰り返し”Feel”ということをおっしゃられており、相手に伝わるためのトークと言うのは、お互いの感性を繋げるということにココロを砕かれているようで、そういう姿勢が「伝わる」ことにつながっているんでしょうね!?