- 作者: 城福浩
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2012/06/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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U17日本代表や東京FCの監督を歴任されて、現在ヴァンフォーレ甲府の監督をされて
いる城福さんの著書です。
現役の監督として、こういう手の内をバラす本を書いていいものかどうか悩まれたそう
なんですが、それだけに、チームビルディングからシステムの適用、戦術、試合中の采配、
そして育成まで、サッカークラブでの監督の役割について余すことなく、語られています。
それぞれの役割について、ご自身が体験されたことだけではなく、目の前で見るJリーグ
の他クラブやバルセロナなどヨーロッパのトップクラブのベストプラクティスとの比較を
されながら語られているので、非常に興味深く読めます。
特に印象的だったのが、チーム編成での生々しい駆け引きの数々です。
監督の就任が決まる時期によって、チームづくりのアプローチがまるで違ってしまうと
言うのは、まあ、理屈ではよくわかるのですが、こういう生の言葉を聞くと、より面白く
そういうところに注目できそうです。