- 作者: 小阪裕司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: 新書
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小阪さんの本って、内容が濃い割に、結構軽妙なタッチで書かれていることもあって
結構とっつきやすい印象があります。
この本も、一目見るとそういう印象があります。
結構、論旨もスッキリしていますし、事例も豊富でわかりやすい内容で紹介されて
いるので、わかりやすいはずなんですが、どうも皮膚感覚で違和感があって困りました。
読み進んでいるとその理由がわかったのですが、この本がかなり新しい概念を紹介
されていて、ワタクシ自身が古い概念に凝り固まっているから、のようです。
これまでの「工業社会」では、ある意味、何らかの「成功法則」って言うものが
有り得たのですが、昨今以降の「感性社会」では、「工業社会」で言う「成功法則」を
表面上なぞってみても、あんまり上手くいかないようです。
この本では、今後の「感性社会」で我々が、どういう風にスキルを磨きあげて対処
していくかについて紹介されています。
以前の「工業社会」なら、何らかの、生活に利便をもたらすような商品やサービスを
提供していればよかったのが、「感性社会」では、売り物となるのは、「売り手」自身
と言うことになるようです。
もちろん、何らかの商品やサービスを売るんですが、ある意味、自分の「思い」の
分身としての商品やサービスのようです。
と、書いていて、概念的には理解した気がするのですが、でも肌の感覚に落とし込めて
ないですね。
今年読んだ本の中で、一番衝撃を受けた本かも知れません。