ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)
- 作者: 理央周
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: 新書
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奇抜なタイトルですが、ビジネス、特に製品やサービスの開発におけるアイデアの
発想などについて、名古屋の名産品と照らし合わせて紹介しています。
著者の理央さんは、名古屋出身で、数々の外資系企業で勤務した後、名古屋に戻ら
れて地元のビジネスの振興に尽力されているコンサルタントなんですけど、名古屋の
名物には、マーケティング上のアイデアを考える上で、示唆に富んだものが多いよう
です。
例えば、タイトルにもなっているひつまぶしなんですが、一粒で二度も三度もオイ
シイということで、ひとつのメニューで様々な楽しみ方ができるようになっている
ところが、電話やネット、カメラなどの機能を備えたスマホと同様の製品コンセプト
がうかがえるということです。
そのほか、新たな組み合わせを提示することについて、台湾ラーメンを引き合いに
出されたりとか、シュンペーターの言う新創造に該当するような概念の名物が多いと
示唆されています。
まあ、無理ヤリ感が皆無とは言いませんが、意外と、次のイノベーションは名古屋
から生まれるのかもしれませんね。