- 作者: 日垣隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 新書
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最近、一時期ハマった著者の本の再読がチラチラ出てきておりますが、今日
は、ホントにひっさびさに日垣さんの本です。
この人の文章って、久々に見てみてもやっぱりちょっと中毒性があるなあ、
と感じます。
この本は、世間的に報道されていることについて、その偏りを指摘し、違う
角度から見てみることによって、こんなに印象が変わってしまうんだ、という
ことを実例として示されていて、マスコミや権力者の恣意性の恐ろしさを紹介
されています。
例えば、中国で産婦人科医が仲介して、新生児を「人身売買」していた、と
いう報道があったのですが、日本ではそれを鬼畜の行為として報道されていた
のが、背景として、一人っ子政策の下で生まれてきた「第二子」の女児を救う
といった側面もあったということを紹介されています。
ついつい、マスコミの報道について、疑いもなく受け入れてしまうことが
ありますが、非常に恐ろしいことなんだ、と空恐ろしい気がします。
だからこそ、いろんなソースから情報を得て、プレーンな判断ができるよう
に努力していないと、権力者の思うツボになってしまうのかもしれません。
日中関係、日韓関係、原発に関することなど、最近、ちょっと偏っているな
あ、と思う報道が多いですが、冷静に見極めないといけませんね…