だれでも一流講師になれる71のルール/茅切伸明

だれでも一流講師になれる71のルール

だれでも一流講師になれる71のルール

 「日本一のカリスマ講師」箱田忠昭さんが監修をされた、セミナー講師の
ノウハウの関する本です。

 著者の茅切さんは、セミナー、研修の企画運営を数多く手がけられている
方で、そういった視点から講師に求めることを紹介されていて、ある意味、
講師の方の経験談よりもありがたい話が読めます。

 講師としてのあり方については、箱田さんの『〈箱田式〉稼げるセミナー講師になるプロの技術
で紹介されている内容と似通っているのですが、セミナー講師としての売込み
という部分で、「買い手」としての観点での講師のあり方が有益です。

 セミナー講師のお客さんは誰かということで、「主催者」「受講者」「派遣
責任者」を挙げられており、講師としたは、それぞれのニーズをキッチリと
把握して、ちゃんと応えていく必要があるということです。

 「主催者」にとっては、キャッチーなテーマを的確に話せるという面がある
でしょうし、「受講者」にとってはラクで楽しい研修という面があるでしょうし、
「派遣責任者」としては、研修の成果がちゃんととれる、といったことを満たさ
なくてはいけないでしょう。

 意外とこういうところを押さえた本っていうのがなかったので、講師を目指す
方にとっては、非常に有益な本です。