- 作者: 今北純一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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久々に今北さんの本です。
「ビジネス脳」ということですが、ザックリとした話をすると、自分の
既存の概念と反対側からの視点を持てるか?ということになるのかな、と
思います。
特に、最近、「顧客志向のマーケティング」とか「プロダクト・アウト
からマーケット・インへの移行」ということで、「顧客の立場に立って」
みたいなことがよく言われますが、今北さんによると、真の意味でこうい
った姿勢を獲得できている企業はない、とおっしゃいます。
さらに、こういったことを実現するには、根底から企業文化を変えて
しまうくらいのことが必要だともおっしゃいます。
もっと言うと、「顧客の立場に立っ」たとしても表面上は出てこない
…要するに、顧客自身こういうニーズがある、ということを意識してい
ないけれども、仮にそれが満たされたとしたら、相当な満足につながる
(今北さんはこれを「絶対需要」と呼んでおられます)という潜在的な
ニーズが確かに存在するということです。
そのためには、常に反対側に立ったらどうなるか、ということを考え
る、ということを定常的に行って、それが第二の本能と言えるほどに、
自分にとって自然になっていることが必要なようです。