
- 作者: 福西崇史
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/04/16
- メディア: 新書
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元サッカー日本代表ボランチの福西さんによる、「サッカーの見方」
に関する本です。
サッカー観戦の初心者をターゲットにしていると思われるのですが、
どっちかというと「選手目線」の部分が多いのかな、と感じました。
福西さんが、サッカーを感染する上でポイントとして挙げられてい
るのが、
・戦術
・個の力
・ボランチ
ということで、最後のところは手前味噌というか、コジツケ的な感じ
もなくはないですが、近年のサッカーの戦術的なキモをになうボランチ
をよく見ていれば、チームのカラーというか戦術も理解しやすいという
ことのようです。
マラドーナの頃までは、「個の力」というものがサッカーの試合を決
定づける最重要ポイントだったのが、サッキのACミランにおけるプレッ
シング革命により、「戦術」により試合の行方が左右される部分が大き
くなり、現在は「戦術」と「個の力」の融合が最重要の課題となっている
ということです。
その中で、従来戦術的な適応力の高さを買われていた日本人ですが、
香川、長友といった「個の力」を持つ選手たちの出現により、世界的に
台頭していける可能性が高まっている、と福西さんは考えているよう
です。
さらに、「個の力」というのは、圧倒的なスピードやパワーだけでは
なく、局面での対応力といった、日本人選手でも持っているものが重要視
されるようになっており、そんな話を聞いていると、W杯での活躍も絵空
事ではなくなるのかも…という希望を抱かせてくれます。