内定とれる人とれない人/楠木新

 

 

 『人事部は見ている。 (日経プレミアシリーズ)』をはじめとして、

人事の観点から会社を見た本を数多く出版されている「カリスマ人事

担当者」から見た、欲しい人材に関する本です。

 この本の前にも、ご自身の娘さんの就活をサポートされたを踏まえ
て就活生に役立つ情報を書かれているのですが、この本は、採用する
側から見た「就活」の本です。

 別の本で、楠木さんはどういう人が出世するかということについて、
上の人が「自分と一緒に働けるか?」ということを基準にしている、
ということを書かれていますが、それは新規に社員を採用するに当た
っても全く同様のようです。

 特に、これまで就業経験の学生にとっては、周囲は親や教員を除け
ばほとんどが同年代の者であり、様々な年代がいる会社で、どんな
年代の相手とでもうまくやっていけるか?ということは重大な関心事
のようです。(言われてみれば、当たり前ですが…)

 そういう当たり前のことを相手の立場で考えられるかどうか、とい
うことが就活における最重要ポイントのようで、就活のマニュアルと
か、型にハマったことをするんじゃなくて、相手をよくみて何を要求
されているのか、ということを察知することが重要なんだな、という
ことで、単純に見えて、相当高度なことを要求されてたんじゃないか、
と思わされます。