前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書)
- 作者: 濱野智史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 新書
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いわゆる文化人の支持者も多いといわれるAKB48ですが、そういう文化人の支持者が、ご自身の専門分野やアカデミックなテーマとAKB48を結び付けて語ろうとする本を何冊か読みましたが、いずれも有機的な融合を見ることなく、専門分野は専門分野、AKBへの思い入れはAKBへの思い入れという単なる並列に過ぎない本をいくつか読みました。
この本は、情報社会論と言うよくわからない分野の専門家が書いた本なのですが、宗教論とAKBの対比のと言うなんとも大胆なテーマで、しかも前田敦子がキリストを超えたなどというバチ当たりなタイトルを世に問います。
結論から言ってしまうと、残念ながら類書の例に漏れず、アカデミックなテーマとの融合は自己満足の範囲を出ず、ただAKBへの思い入れを滔々と語るだけのモノになってしまっています。
決して、アカデミックなテーマとの親和性は悪くないとは思うのですが、これは著者のヲタ度がそういう融合を妨げているということなんでしょうか…?