若年層に人気の小説家・石田衣良さんが『R25』というフリーペーパーに寄稿されていた時事関連についてのエッセイを集めた本です。
個人的には、小説家の方が書かれた時事ネタのエッセイって、やたら浮世離れしたものか、やたら偏った見方のどちらかという印象があるのですが、石田さんの場合、小説の作風と似通うところがあるのか(ワタクシ、石田さんの小説はまだ1冊も読んだことはないのですが…)、プレーンな感じがありながらも結構キビシいところを突いた意見もあって、ジャーナリスト系の人が書かれるのとはまた違うシャープさがあるような気もします。
こういう書き手って、意外と希少な気がするので、石田さんにはこういう著作を続けてほしいな、という気がします。