8歳からの内定獲得術/竹内謙礼

 

8歳からの内定獲得術 (日経プレミアシリーズ)

8歳からの内定獲得術 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 このブログでのいくつかの著書を紹介していますが、数多くの著書の出版でも知られる経営コンサルタントの竹内さんによる、「子育て論」です。

 なぜ「内定獲得術」が「子育て論」なのかというと、それまで子供がやってきたことの集大成こそが「就活」であり、「子育て」の総括とも位置付けられています。

 そんな中で、如何に「内定を獲得するか?」ということについて、企業が欲しがる人材として、当然「より優れた人材」を求めるのは理解できると思うのですが、ただ短い面接などでそれを見出すのは困難な要素があり、竹内さんは「第一印象の良い人材」こそが就活の「勝者」となる可能性が高い、と指摘されています。

 ということで、竹内さんは内定を3社以上獲得した100名と、内定を1社も取れなかった100名にアンケートを行い、これまでの経歴の中で、どういう要素が、内定獲得の決め手になる傾向が強いか、ということを探っておられます。

 例えば、公立校vs私立校とか、部活の経験、語学の経験、家族とのコミュニケーション等々などですが、こういうことが「就活」に効くのか!?と驚くようなこともあります。

 竹内さんが指摘されていることで印象的だったのが、就活において、できるだけ早いうちから親がコミットすることが重要な要因となるということです。

 例えば、できるだけ早くから職業に対する意識を持たせるとか、実際の就活においても、親とコミュニケーションを取るとかといったことで、「もう、いい大人なんだから…」とコミットに消極的な人が多いとは思うのですが、最後の「出番」なんで、そこは張り切って!というわけですが、モチロン、そこまでそういう関係性を持てていることが前提なんですけどね!(笑)