マッキンゼーで戦略系のコンサルタントをされていて、ご自身も採用側の立場で“就活”に関った経験をお持ちの方による“就活の戦略”本です。
この本は2007年に出版された本で、超氷河期が一段落し、久々の売り手市場の中で書かれたものだということですが、ちょうどその頃3年で辞める若手社員の問題がクローズアップされてきていたようで「就活の失敗」が問題になってきていた頃だということです。
じゃあ、なぜそういう「失敗」が起こるかと言うと、企業は企業で都合のいいところしか見せようとしないし、学生は学生で「マジメで勤勉な」フリをしようとするわで、要するに企業と学生の化かし合いだということで、それでマッチングがウマく行くわけないよね、ということです。
その上学生は、「人気企業ランキング」の載ってくるような企業に、自分の実力ややりたいことを顧みずに群がり、自分が何のために就職するのかをちゃんと考えないまま、有名企業にウカッたらラッキー、位の意識で就活に臨んでいることも大きな問題だと指摘されています。
だから、まず就活に臨む前に、自分が「できることとやりたいこと」というものをしっかりと見据えて、それに合致する企業を絞り込んで応募することが重要だとおっしゃいます。
そうすることで、エントリーシートも中身の濃いものにすることが出来、「ヘタな鉄砲」を撃ちまくるより、ずっと成功の確率も上がるはずだ、とおっしゃいます。
人生の最重要ポイントで、こういう戦略的思考を取り入れるのは、自然なことだと思われるのですが、如何でしょう?