対等な夫婦は幸せか/永井暁子、松田茂樹

 

対等な夫婦は幸せか (双書ジェンダー分析)

対等な夫婦は幸せか (双書ジェンダー分析)

 

 

 「婚活」関連の本を読んでいた時に参考文献として挙げられていたので手に取ってみたのですが、実質「婚活」本で取り上げられているような事象を検証した内容を紹介した本ということで、バリバリの学術書で、150ページあまりの本なんですが、今までで一番苦戦した本かも知れません。
 
 この本は2007年に出版された本なのですが、既に専業主婦が幻想になりつつある時期だったようですが、そういう「共働き」が夫婦関係にどういう影響を及ぼしていたのかを、様々なデータを統計的な分析を踏まえて、実際にどうなんだ?ということを検証した結果を紹介されています。

 結局、共働きになったことにより、ダンナさんとの協働作業が増えていくことで、夫婦の間の信頼関係が増すことになり、切痕生活の満足につながっていることを検証されているのですが、そういう結論を、ものすごい手間をかけて、仮説を立てて、データを収集して、それを分析して、その結果…ということで、学問って大変だなぁ…というのが率直な感想です。