中国ウォッチャーとして数多くの著書を出版されている中島さんが2017年時点での中国の状況を紹介されます。
タイトルだけ見ると単に中国人の習慣のことだと思う日本人は多いでしょうが、このタイトルにはもうちょっと深い意味があるようです。
子とのタイトルの意味するところは実勢にこの本を手に取って確かめてもらうとして、この本は主に日本ではあまり伝えられない中国での実情を紹介するのがメインテーマのようです。
日本のメディアは、少なくともここ数年中国に対して、敵対的とまではいかないまでも、少なくとも好意的ではないスタンスを取ることが多く、ネガティブな報道が多くなりがちなようです。
でも中国は最近、マインドの面においてもかなり進化を遂げているようです。
経済的にはGDPが世界第二位になったということで日本を見下すようになっているといった報道も日本ではありましたが、内実は世界から注目されるようなってから、自らが世界でどう見られているかということを客観的に判断し正すべきことは正して行こうとする姿勢が顕著にみられるようになっているそうです。
この本の中で紹介されているのは、京セラの稲盛会長の言葉に学ぶ盛和会という勉強会がありますが、そこに中国人の若手経営者が急増しているということで、儲け主義だけではない、高い徳を以って経営をしていこうという志向の経営者が増えてきていることを指摘されています。
中国人はむしろ日本人には学ぶべきことがまだまだ多いと考えていることが多いようで、日本人にとって何よりもそういう姿勢こそが脅威になるのかもしれないなぁ…と感じますが如何でしょう?