アドラー流「自信」が生まれる本/岩井俊憲

 

 

 2013年に出版された『嫌われる勇気』がベストセラーになり、アドラー心理学に関する本が山ほど出版されましたが、『嫌われる勇気』があまりに難解だったので、続編である『幸せになる勇気』は読んで、そちらは多少読者に近づいてくれた形跡は感じられたモノの、やはり相当難解だったんで、その他のアドラー心理学関連の本には手が出ていませんでしたが、ヨメが買ってきた本が取っつきやすそうだったので、手に取ってみました。

 

 結論から言うと、アドラー心理学ってこんなにシンプルで分かり易いモノだったのか!?と正直オドロキましたし、きっと『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』にもそれらしいことが書いてあったはずなのに、ワタクシは何を読んでいたんだろう、とちょっとヘコみました…

 

 この本によると、アドラー心理学というのは、ざっくりまとめると、

 

 1.「新しい人生」をどう切り開きたいか?

 2.「本当の目標」は何なのか?

 3.「後戻りしない」ために何をするのか?

 

を自分に問いかけることを推奨しているということで、ブームの絶頂の頃にアドラー心理学を「自己啓発の草分け」的な表現のウリ文句でていたことを記憶しているのですが、上記の2冊があまり理解できなかったワタクシにとって、そのアオリ文句は????だったのですが、この本に書かれていること見れば、まさに「自己啓発本」的じゃないですか!?

 

 モチロン、上記3つの問いもカンタンに答えが出るものではないのですが、まあ、それを問いかけること自体はできそうな気がしますよね!?

 

 これは何となく『嫌われる勇気』にも言及されていた記憶がうっすらとあるのですが、過去の経験に捉われるのではなく、今後どうしたいのかということにフォーカスしよう、と呼びかけるのは、かなり自己啓発本っぽいですよね!?

 

 アドラー心理学の究極の目標として、自分の真の目標を意識して、それを目指し、逆戻りしないようにする、ということで、かなりスッキリ理解できた気がしました。(ホントにそれでええんかな!?…)