人生を変える勇気/岸見一郎

 

 

 なぜかドラマ化までされた『嫌われる勇気』の記録的なヒットで一躍名を馳せたアドラー心理学と著者の吉見先生ですが、この本は吉見先生によるアドラー心理学をベースにした読者相談のカタチを取った本です。

 

 『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』がやたら難解だったので、ちょっとアドラー心理学の本を手に取るのには躊躇していた部分があったのですが、そのあとに手に取った『よく生きるために働くということ』が割と読み易くて、ちょっと拍子抜けしたこともあり、コチラの本も手に取ってみた次第です…ちょっと2匹目(3匹目?)のドジョウを狙おうとするアサマシいタイトルが気にはなりますが…

 

 冒頭にも触れられていて再三言及されているのは、得てして人間というのは決断を避けたがるモノで、自分を取り巻く様々な状況を決断をしないための”理由”にしたがるんだと指摘されています。

 

 アドラー心理学においても「すべての悩みは対人関係の悩みである」と説かれているように、この本でも悩みの相談のほとんどが対人関係に絡むもので、そういう悩みが自らの行動を阻害していることが多々あるのは、多くの人が感じていることでしょう。

 

 ただ、これも繰り返し強調されているのが、他人のことを始めとして、自分がコントロールできないことで悩むのは全くのムダだということで、自分がコントロールできる範囲で何ができるのか、ということにフォーカスすることで悩むべきことが随分と減るようで、そういう夾雑物を減らすことで、行動につながるケースも随分と増えるようです。

 

 どうしても、周りの状況が自分の思ったようにならないと不快な部分もありますが、それを受け流せることで随分ストレスが減るようで、ワタクシ自身割とそういうことでイライラしがちなことがあるので、できるだけこういう考え方を自分のモノにしたいところです。