告白は12時半、辞表は金曜。/マーク・ディー・ヴィンチェンツォ

 

 

 この本は『僕の死に方』で壮絶な死に様を示した流通ジャーナリストの金子哲雄さんが生前監修された、身の回りのことを実行する最適なタイミングを紹介した本です。

 

 ショッピングに纏わるタイミングを紹介されている最初の章では、著者の住むアメリカの事例が役に立たないので、日本では…という注釈を金子さんがいちいちつけられているのがご愛敬ですが、仕事をする上で会議をするのは何時がいいかとか、エクササイズをするのは何時がいいかと言ったことについて、生理学的なことだったり、制度的なことであったりといったカタチで、最適のタイミングを追い求めるというところにフォーカスしているところに、これこれ!というスゴみを感じます。

 

 かなり細かい事象にまで触れられているので、辞書的に手元に置いておきたい気がします。