面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。/栗原幹雄

面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法

面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法

 ほっかほか亭の立ち上げの際、中心的な役割を果たし、フレッシュネスバーガー
一から立ち上げた方の「起業」に関する本です。

 付き合いのある不動産業者から、一見使いようの無い不動産を安値で借りてくれる
よう頼まれたことから始まる、フレッシュネスバーガーの立ち上げに関するエピソード
を中心に話が展開されていきます。

 当時、ほっかほか亭での業務が会議の出席だけになってしまい、閉塞感を感じていた
著者が、大会社の幹部でありながら、会社にナイショで、一からハンバーガーショップ
の企画から立ち上げ、さらには店舗の運営まで、ご自身と奥様が、新しいおもちゃを与
えられた子供のごとく、楽しげに取り組んでいく姿がビビットに描かれており、読む方
もワクワクしてきます。

 そんなの、ほっかほか亭の立ち上げの際の経験や財力があるからできるんだ、と言う
穿った見方もできなくはないですが、少なくとも、こういう仕事を「楽しむ」姿勢が
「起業」に重要な要素なのは、十分に伝わってきます。

 それよりも、こういう風に仕事を楽しめることを非常にうらやましく感じながら、
あっという間に、読み終えてしまいました。

 やっぱり、こういう風にアンテナを高くして、自分が心底楽しめるもの、ひいては
それを仕事としてつなげていけるよう、いつもかぎまわった方がいいのかもしれない
ですね。(笑)