- 作者: 玉木正之
- 出版社/メーカー: ネスコ
- 発売日: 1995/10
- メディア: 単行本
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今でもそういうカラーが色濃く残っている日本のラグビー界
ですが、「根性」が幅を効かせていた、1980年代末から1990年代
半ばにかけて、自由奔放なラグビーで一世を風靡した神戸製鋼な
のですが、その中心に、同志社大学で、これまたリベラルな考え
を持った岡仁詞の薫陶を受けた平尾誠二無しに、その偉業はなか
った、というのは衆目の一致するところだと思います。
当時、そのリベラルな考え方がもてはやされ、ちょっと日本の
スポーツ界も変わるのでは、と思ったのですが、平尾氏の引退と
ともに、神戸製鋼自体もそういうカラーが薄れてしまったのは、
残念でなりません。
初優勝からV7まで満遍なく語られるのですが、どうしても
V3の時の社会人決勝、三洋電機戦の奇跡のロスタイムの逆転
劇がアツく語られますし、ワタクシ自身も思い出すと、胸が熱
くなります。
ああいう極限状態での「奇跡」というのは、やっぱりチームの
意識だけでなく、周りにそういう「奇跡」が起こるんじゃないか、
と信じさせるだけのバックグラウンドが必要で、ある意味、必然
的に起こったのではないか、と語られています。
それもこれも、神戸製鋼フィフティーンの取り組みに、周囲が
眩さを感じていたからなのかもしれません。
また、ああいうチームが出てこないですかね…どんなスポーツ
でもいいんで…