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女子大生風俗嬢/中村淳彦

 

女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書)

女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書)

 

 

 タイトルを見て興味本位で手に取りましたが、風俗嬢がどうのこうのと言うよりも、どっちかというと女子大生の貧困の状況が印象に残る本でした。

 というのも大学の学費が、平均給与の伸び率に対して2~5倍のスピードで増加しており、ましてやここ10年の不況で親が子供の学費を負担できない家庭が増加しており、結局学生自身が自分で自分の学費や生活費を稼ぐ必要が出てくるのですが、そうしようと思うとフツーのバイトでをしていると時間が足りなくなってしまう…ということで、フツーの女子大生が割のいい風俗でのバイトに流れていく、と言うことになっているようです。

 また奨学金もかなり大きな負担になっており、卒業した時点で1000万円近くの借金を抱えることにもなり、気軽には借りれない…先を考えると、今の時点でそれなりのおカネを稼がないと、ということになるようです。

 更には、彼氏にダマされて風俗で働くことになる、といういつの時代の話?と思うようなこともフツーにあるようで、この国の将来を担う若者たちが、こんな状況に置かれてしまうという病んだ姿を、この国の為政者たちはわかっているんだろうか…と絶望的な気分にさせられる本でした。