宇宙は何でできているのか/村山斉

 

宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)

宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)

  • 作者:村山 斉
  • 発売日: 2010/09/28
  • メディア: 新書
 

 

 ガンバって、自然科学系の本も手に取っています!(笑)

 

 東京大学数物連携宇宙機構(IPMU)の初代機構長を務められていた方の著書だということで、副題に『素粒子物理学で説く宇宙の謎』とあるように、ご専門は素粒子物理学ということなのですが、その素粒子物理学がどう”宇宙”と関わるのかは、読む前には全く想像がつかなかったですし、読んだ後も説明しろと言われたら非常に困るのですが、宇宙におけるミクロ以下の大きさの物質の研究が進んでいることに非常に驚きましたし、湯川秀樹氏から小林誠氏、益川敏英氏までの日本のノーベル物理学賞受賞者の事績のつながりがよく理解できて有意義でした。

 

 特に小柴昌俊氏のカミオカンデにおけるニュートリノの研究で、宇宙の細かい物質についての研究が深く進められてきたこととその意義について言及されているところが興味深い所でした。

 

 また、アインシュタイン相対性理論と宇宙のメカニズムについての関連など、個人的には全く想像の及ばなかった分野同士のつながりがあったことなど、細かい理論は全然理解できないながらも、かなり興味深く読み進められました。