- 作者: 湯浅健二
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 2010/04/14
- メディア: 単行本
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時折、混じるサッカー物です。
W杯が終わって、日本代表も新体制となっておりますが、W杯以前に書かれた本です。
こういう戦術論を扱った本は、割とフォーメーション論に終始することが多いのですが、
この本は、さすがにジャーナリストでありながらプロのコーチである著者により書かれて
いる本なので、割と細かな戦術の運用論が書かれており、しかもすごく解りやすく書かれ
ているので、サッカーの試合のディテールを深く理解できたような記がします。
この本を読んで思ったのが、この間のW杯のサッカーを経て、日本は守備はイケてる
けど、攻撃が…特に、フィニッシュのところが…みたいな論調が多く聞かれるのですが、
寧ろ守備面の責任論的な部分で、日本人の物の考え方に根ざす問題は深いなあ、という
ことです。
そういう意味で、イタリア人であるザッケローニ監督には、細かい約束事を植え付けて
もらうことで、それをしっかり遂行するという責任分担をはっきりさせることで、攻撃も
守備も向上させることができるんではないかと、秘かに、かなり期待しております。