勝間和代現象を読み解く/日垣隆

勝間和代現象を読み解く

勝間和代現象を読み解く

 割と薄めの本なんですが、割とギュッとエッセンスが詰まってて、
読み応えがあります。
 と言うのも、タイムリーな意見表明を意図して書かれたようで、
論点が的確に押さえられている印象があります。

 で、日垣さん的に、賛否どっちの立場で書かれているのか、と
言うことは名言はされていませんが、どっちかというと6:4、
もしくは7:3位の割合で、否定的な見方をされているように
受け止められます。

 極論がウケるとか、難しいことを易しく説くことをモットーに
しているなど、端的に、ある程度多数の人に評価されるであろう
ことを指摘されていると共に、ハッキリとモノを言い過ぎるとか、
別れたダンナのことをこき下ろしているところとか、ちょっとそ
れは???と言うところも挙げられていて、一見判断は読者に…
的な印象はありますが…

 あと、自己啓発書やビジネス書の興隆における勝間さんの本の
位置づけも、なるほど、と言う感じでした。

 まあ、日垣さんが、今をときめく勝間さんをどう捉えているの
か、というのはヤジウマ的にソソル内容ですが、期待にたがわぬ
面白さでした。