商売の創造/鈴木敏史

商売の創造 (生活図書ピース)

商売の創造 (生活図書ピース)

 昨日の『商売の原点 (生活図書ピース)』と対になる本です。

 ある意味、被る内容もあるのですが、一連の口述から編集者が大まかな
内容で区分しているので、この2冊をセットで読んでみたほうがいいかも
知れません。

 内容が被ると言っても、それは、鈴木さんのポリシーというか、根っこ
の部分に当たるとこなんで、そんなに重複感はありません。

 こちらの方で印象的だったのが、鈴木さんが再三「個品管理」の重要性
を説かれていることと、POSへの過信に対する警鐘です。

 特に、イトーヨーカ堂での話になるのですが、衣料品とかで、色やサイズ
で、特に良く売れるものがあるはずなのですが、押し並べてそういう統計的
なものを活用出来ていないことが多いということです。
 あと、ここの商品がどういう時に売れるのか…気象条件や地域のイベント
など、あらゆる事象が商品の売上に及ぼす影響を出来る限り押さえておく
べきだと言われています。

 鈴木さんの話を聞けば聴くほど、小売業って大変だなあ、と思います。