商売の原点/鈴木敏史

商売の原点 (生活図書ピース)

商売の原点 (生活図書ピース)

 またまた、『たたかうお店のバイブル13冊―売場の“思想”が客を集める
で紹介されていた本です。
 セブンイレブンとイトーヨーカ堂の会長の著書ですが、こういう人が
すごくベーシックなことを淡々と強調するというのが、この方の凄みだな
あ、と思わされます。

 小売業というのは、不特定多数の顧客を迎える可能性があるということ
で、個々の顧客がどういうところを喜んで、どういうところで不快に思う
かがわからないことがあるというのもあって、あらゆる可能性を想定して
一つ一つ問題点を潰していかなくてはいけない、ということで大変な商売
だなあ、と思います。

 ただ、誠実にこの作業を続けていくことで、確実に成果がでるんだ、と
言うことも強調されています。

 大企業のトップを極めた人が、ごくごく現場でおこることに対して、こ
こまでリアルに捉えて、自らの考えを示すというのが、すごいなあ、と
ただただ感嘆です…