宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか (文春新書)
- 作者: 宇津木妙子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/16
- メディア: 単行本
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シドニー、アテネの両オリンピックで、女子ソフトボールのナショナル
チームを銀メダルに導き、北京オリンピックでの金メダル獲得の基盤を
作った、宇津木元監督の著書です。
これは、いい意味でも悪い意味でも、ゴーストライターを使っていない
なあ、と思わせる手作り感いっぱい、ちょっとゴツゴツしたところもある
本です。
ソフトボールチームをここまで強くした秘訣というのは、宇津木さん
自身が、いろんな意味での選手の限界点を見つけることに長けていた、と
言うことになるのかな、と思います。
この本の中でも、男性の監督と比較して、女子選手の心理が分かるおか
げで、選手の見せ掛けの限界点を見破り、本当にここまでやるとマズいと
言うところをしっかりと見極めて、選手を追い込んでいったことで、更な
る成長を促せたんだなあ、と思います。
そのためには、非常によく選手を観察しているなあ、と思ったと同時に
観察していることを、選手にしっかりと理解させているなあ、と思いまし
た。
こういうところが、頂点へと結びつく関係をもたらしたのかもしれません。