人生のプロジェクト/山崎拓巳

人生のプロジェクト (Sanctuary books)

人生のプロジェクト (Sanctuary books)

 昨日に引き続いて、山崎さんの本です。

 山崎さんの本って、『やる気のスイッチ! (Sanctuary books)』のイメージが強す
ぎるからかもしれないですが、さりげない言葉で背中を押す、
っていうイメージが強くて、具体的な方法論とかそういうもの
のイメージはあまりないのですが、この本は、背中を押す言葉
と具体的な方法論がタッグを組んだ最強の本です。

 最初に印象的だったのは、『人は「今より悪くなる」ことと
同じくらい、「今より良くなる」ことに対して、恐怖心を抱く
ようだ。』というフレーズでした。
 正直、このフレーズを読んで、ちょっとドキッとしました。
 自分では自覚していないけど、そういう恐怖心が、新たな
取り組みに対する躊躇になっているんですかね。

 MECEとかロジックツリーとかそういうトピックも、取り上げ
られているのですが、ロジカルな冷たさはなく、静かに燃えて
行くなかで、そういう活用をしようね、といった感じです。

 あと、この本の中で、「虫の目」と言う言葉がたびたび出て
きます。

 「人生のプロジェクト」を進めていく上では、ついつい目の
前の困難に捉われて、大きな目的を見失いがちになってしまう
ところがあると思います。
 そういうなかで、自分を切り替えるスイッチをできるだけ多く
持つことが重要だと語られています。

 写真とかが多くて、とっつきやすい語り口なんで、軽い読み
物だと敬遠してしまうかも知れませんが、取り扱っている内容
は深いですよ。