高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人/勝間和代

高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 (小学館101新書)

高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 (小学館101新書)

 最近、勝間さんの本のネタが視点を変えてるだけで、あんまりベースで
取り扱っているものに変わり映えがしないなあ、と思っていたのですが、
この本は、久々に、ちょっと目先が変わったかな、と言う気がしました。
(まあ、大きくは変わってないんですけどね。)

 テーマとしては、「ストリート・スマート」な人になるにはどうするか?
と言うことです。
 この「ストリート・スマート」って言うのは、まあタイトルが示している
ように、学歴がなくてもタフに世間を渡って行く人、みたいな意味になるの
でしょうか…

 この本の中で、学歴はあるけど、からっきし現場に弱い人のことを「アカ
デミック・スマート」と呼んでいますが、そうならないための心構えみたい
なものが取り扱われています。

 高学歴だからダメって訳ではないんでしょうけど、高学歴な人の思考法と
言うのは、得てして、自分の知識そのものに依存してしまって、現実への
適用と言う観点が欠落しがちなのですが、ビジネスで成功して行くためには
まさにそこが必要だろう、ということです。

そのために、他人に効果的に伝える技術をもっているとか、必要な情報を
収集するための嗅覚があるとか、そういう人になるための技術が紹介されて
います。

 勝間さん自身、アカデミックに捉えられることも多いようですが、私は
叩き上げなのよ!という主張のための本だと感じるのは、穿った見方なの
でしょうか?