- 作者: フィリップ・マグロー,勝間和代
- 出版社/メーカー: きこ書房
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本
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勝間さんが若き日に読んで多大な影響を受け、和訳が絶版になっていたのを憂いて、
自ら翻訳を手がけられた、と言う本です。
原題を“Life Strategies”と言って、人生計画を立てて、それに従って生きて行く
ことの重要性を述べた、と表面上には見える本なのですが、一番重要なことは、そう
言うことではないような気がします。
それよりも、人間って生きていく中で、自分では気づいていないかもしれない、気
づいていても、なかなか逃れられることのできない囚われ、というものがあるようです。
幼少時の悲惨な体験に根ざしていたり、両親からの影響だったりして、悪いと分かって
いても止められないことがある、ということなのですが、著者によると、それを止めない
ということは、その人自身が、「悪い」と認識している行為に何らかのメリットを感じて
いるから止められないのだ、ということです。
そういう、言わば自身の「傷」と対峙して、そこから開放されることにより、整然と
“Life Strategies”を構成することができるようです。
この本も、長らく積ん読になっていたのですが、また出張中に片付けられました。
でも、異国の地で、冷静に読めて、より深い理解ができてよかったと思います。
どうも、「重たい」本を出張中に読む癖がついて、イカンなあ…