- 作者: 藤沢晃治
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
「疑う」って言うと、あんまりいいイメージはないですが、正確な
判断を下す上で、重要な要素なのかもしれません。
というのも、「判断」って言うのは、自分の既成概念を判断基準と
して下されるものであって、その「基準」が間違っていれば、「判断」
自体も間違うことになるはずで、この本では、そういう「判断」を間
違える元となる原因について、ホントにそれで大丈夫なんだろうかと、
チェックするようにするために、留意するポイントを指南する本です。
ということで、我々が陥りやすいと言うか、疑うことを怠ってしま
いやすい「固定概念」について主に語られています。
例えば、それが自分が所属する組織によって長期間に渡って形成さ
れるモノであったり、親から教え込まれているモノであったり、所謂
「常識」と言われているモノであったり、自分自身の「思い込み」で
あったりと、様々なものが、自分が囚われているものから自由である
傍の人から見ると不合理極まりないものが列挙されています。
ということで、そういう「別の視点」を常に持ち続けていることが、
冷静な判断にとって、重要なんだなあ、ということを逆説的に痛感さ
せられる本でした。