「夜遊び」の経済学 世界が注目する「ナイトタイムエコノミー」 (光文社新書)
- 作者: 木曽崇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/06/15
- メディア: 新書
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カジノの経営学を専門にされている方が日本の“ナイトタイムエコノミー”の現状を語られます。
日本だと「夜遊び」にどこかネガティブなイメージを持ちがちで、夜のお仕事というと“水商売”なんてコトバがあるように、ヤマシい感覚がありますが、そういったことが日本の経済成長の阻害要因になりかねないということを指摘されています。
インバウンドで日本に来られる観光客の不満の上位に「夜の時間の娯楽が少ない」ということが挙げられているようで、東京ならまだしも、地方の観光地で夜の9時にはどの店も閉まっていて、宿泊先でボーっとするしかないという経験をされた方もおられると思います。
確かに夜のエンターテインメントについては、交通機関や周辺住民への影響といった懸念事項があるのですが、そこを積極的に解決して行かないと、アジア各国にも強力なライバルがいる中、せっかく順調に推移しているインバウンドの成長を阻害しかねません。
ということで政府がIR整備法の制定を始めとして統合型リゾートの整備を先導していますが、そういう制度面やハード面の整備もさることながら「夜遊び」というコトバにネガティブな反応を示す日本人のマインドこそが最大の障壁なのかも知れませんね…