経済ってこうなってるんだ教室 ―小学校の算数と国語の力があればわかる、経済・金融の超入門書!
- 作者: 海老原嗣生,飯田泰之
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: 単行本
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先日『いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる (PHP新書)』を取り上げた海老原さんが経済の入門書を書かれているということで手に取ってみました。
サブタイトルに『小学校の算数と国語の力があればわかる経済・金融の超入門書!』とありますが、ワタクシ自身公務員試験や中小企業診断士試験の対策でかなりツッコんで経済を勉強した時期があったのですが、それでも後半部分はかなり丹念に読み込んでいかないとなかなか理解できない部分が多くて、“ルイスの転換点”や“スティーブ化”といった初耳の用語もあり、さすがにド初心者がサラッと読んで理解するのはキビシそうです。
ただ最初の部分で金利や為替といったベースとなる部分なのに多くの人がキチンと理解していないところを、これでもか!?というくらい丹念に説明しておられて、こういうベースを持っていれば、その後の理解がスムーズなんだろうなあと思わされます。
結構難解な部分があるのは確かなのですが、アベノミクスや中国経済の現状、トランポノミクスの展望など“旬”のトピックの理論的な背景が提示されているので、丹念に読むことで、現象面の理解が格段にスムーズになることでしょう。(ワタクシ自身も、そういうことやったんか!?)と思うところが多々ありました。)
まあ、NHKラジオで以前あった『やさしいビジネス英会話』じゃないですが、これくらいを“やさしい”と思えないと…ということなのかも知れませんが…(笑)