“草食投資隊”の中野さんが退職後の資産形成に関して語られた本です。
“人生100年時代”が現実味を帯びてきて、老後のための資金確保がより深刻な課題となってきていますが、それに向けた資産形成を50歳代から始めることを推奨されています。
というのも退職金が一括で振り込まれると、どこから知ったのか、ソッコー銀行から連絡が入って、支店長にウヤウヤしく挨拶をされて舞い上がった挙句銀行に都合のいい投資契約を結んでしまって、資産を減らしてしまうことが多々あるようです。
そうしてしまうのではなくて、中野さんが常々提唱されている積立投資を淡々と生涯にわたって続けていくことを、人生100年時代の資産確保の手段として推奨されています。
ということで退職金に手を付けるのではなく、ちょっとずつ積立投資の原資として切り崩していくのがおススメだということです。
個人的にちょっと目からウロコだったのが、自宅のローンの残債も退職金で完済してしまうのではなくて、継続してチョボチョボ返済していくことをススメられていて、低利で借金をしていることの“強み”を最大限生かして、退職金はあくまでも積立投資の原資として確保しておこうということみたいです。
結構、これは意外なところを突いた絶妙な手法かも知れませんよ!?