人生は70歳からが一番面白い/弘兼憲史

 

人生は70歳からが一番面白い (SB新書)
 

 

 『課長島耕作』などのヒット作で知られる漫画家の弘兼さんによる老後の過ごし方についての本です。

 老後を楽しむための本ですが、老後にすることを紹介してるのではなく、老後を楽しむための“心構え”みたいなモノを説かれた内容が大半を占めています。

 定年退職をしたサラリーマンをメインターゲットとされているようなのですが、そういう人たちって得てして定年後にもサラリーマン時代の性癖が抜けきらず、人を押しのけて我先にという行動をしてしまう人が少なからずいて、“暴走老人”などと言って疎まれることになりかねないようです。

 別に何も生き急ぐ必要もないのにセカセカとするのは本人も周囲も不幸だということで、老後は「上機嫌」で生きて行こうと言うこおとを提唱されています。

 そのためには多少の犠牲心も必要でしょうし、譲り合いの心も必要でしょうが、そういった一歩下がった姿勢が如何に老後の人生を充実させるかを説かれています。

 また、何か世の中に役に立つように生きようと心掛けて生活することで、最後までハリのある人生を送ることができると言うことなので、億劫がらずに何かそういうモノを意識していきたいものですね!?