ご自身も中央大学の黄金期に箱根駅伝を走り、監督としても母校を指揮し、今年も箱根駅伝の解説をされていた碓井さんの著書です。
近年はかつてのように少数の強豪校に有力選手が集中するのではなく、分散する傾向が強くチカラのある選手を10人並べてといった戦い方はできなくなっているということです。
ということで、かつてのように“花の2区”で圧倒的な差をつけるといったことが難しくなっていることからかなり戦略が精緻化していっているということで、2区+3区セットで考えて作戦を立てるとか、5区のお膳立てのための4区が重要になっているなどといった現象が顕著となっています。
やはりそんな中で重要な役割を果たしたのが、残念ながら5連覇は逃したものの、青学大を4連覇に導いた原監督で、作戦面や選手の育成面、公の場での“煽り”など、いわゆる伝統校の監督だといろんなしがらみがあってできないことに果敢に取り組み、旧弊をブチ壊していることについて期待を持って見られているようです。
ここ数年で、大迫選手や設楽選手など箱根駅伝を走ったランナーがマラソンで世界のトップクラスと堂々と渡り合う活躍を見せており、箱根駅伝のさらなる振興と東京マラソンでの箱根出身ランナーの活躍を願ってやみません。