鉄道時刻表の暗号を解く/所澤秀樹

 

鉄道時刻表の暗号を解く (光文社新書)

鉄道時刻表の暗号を解く (光文社新書)

 

 

 実はワタクシ、いわゆる“鉄”でしかも列車に乗ることがメインの“乗り鉄”なので、中学生のころから時刻表にはお世話になっていたのですが、乗換案内がこれだけ充実した現代においても相変わらず時刻表は一定数売れているようで、そう言われればワタクシ自身も夏の青春18きっぷのシーズンには未だに時刻表を買って旅程を立てています。

 で、この本は時刻表の暗号、なんて言っているので時刻表トリビア的なモノなのかなと思いきや、書かれているのは昔の時刻表と見比べて、あの頃は夜行列車がいっぱいあってよかったなとか、あの頃は東京から札幌まで列車で3日かかったとか、時刻表から列車の運行を読み解いて車両運用を推測するとか、世の中の99.9999%の人にとっては、ホンっとに何の役にも立たない情報で満載で、“鉄”のワタクシにとっても呆れるほどのマニアックぶりで、よくぞこんな本が新書で出版されたなぁと関心した次第です。