恥ずかしい英語/長尾和夫、アンディ・バーガー

 

恥ずかしい英語 (角川新書)

恥ずかしい英語 (角川新書)

 

 

 先日、仕事で英訳をしたのですが、その後留学経験のある人に添削してもらって、その発想の見事さに目を見張ったのですが、そういったネイティブならではのニュアンスを込めた表現が学べる本です。

 ネイティブの英語、その中でもビジネスの世界で使う英語を紹介されているのですが、日本人が逝ってしまいがちで、決して間違えてはいないけれど、聞く人によっては失礼だと感じる恐れがあったり、幼稚だとかネガティブだとか受け取られかねない表現と対比して、ビジネスの場でより自然に受け取ってもらえる英語を紹介するというカタチを取られています。

 個々の表現は実際にこの本を手に取って確かめていただきたいのですが、全体的に通常の話し言葉と比べて、simpleな単語よりも多少sophisticateなモノを使った方が幼稚っぽく見られにくいということと、"don't","can't","problem","worry"といったネガティブに受け取られかねない表現をポジティブに言い換えることがおススメのようです。

 日本人の持つステレオタイプ的なイメージでは、英語表現はストレートな表現を好むと思いがちですが、ビジネスの場ではあまりにズバっとストレートなのは失礼に当たりかねないということで、多少オブラートに包んだ表現の方が好まれるというのも、ちょっと意外な気がしませんか!?

 最後に、これはきを付けないと…ということで印象的だったのが、ビジネスの場で"try"というコトバは日本人の持つイメージと異なり、ネガティブに捉えられる傾向が強いということで、「やってみます」というのを"I'll try."なんてやってしまうと、「やっては見ますけどね…」みたいな投げやりなニュアンスで受け取られて、"Don't try, just do!"って怒鳴られるかもしれないそうですよ…気を付けて!