続子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?/おおたとしまさ編

 

続 子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

続 子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

 

 

 先日『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』を紹介しましたが、続編があると知って、早速手に取ってみました。

 

 個人的には正編ほどソソる面々ではないですが、個人的には劇作家の平田オリザさんがどういうことをおっしゃっているのか気になります。

 

 正編では、「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」という、多くの親御さんからすれば、子どもに聞かれて困る質問の上位に君臨するに違いない問いに対して、「生き抜いていくため」というかなり根源的な趣旨の回答が大半を占めていましたが、続編では、各論的というか、もうちょっと踏み込んだ感じの回答が多く語られています。

 

 まあ、子どもも「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」と質問して、「生き抜いていくため」って親に答えられても、分かったようでわからない感じになってしまいかねない気がするのですが、まあそれはそれで間違いない回答だとしても、なかなか学習意欲に直結しにくい所は無きにしも非ずなんじゃないかな、という気がしなくもありません。

 

 で、続編ではもうちょっと踏み込んだというか、「生き抜いていくため」という大きな目的に変わりはないとしても、もうちょっとかみ砕いた感じになっているように思えます。

 

 個人的に今回イチバン刺さったのは、哲学者の土屋賢二さんがおっしゃられていることで、結局何か楽しいことをしようとしたら、どうやったらもっと楽しくなるんだろうということで、いろいろ調べますよね!?

 それってまさしく「勉強」で、そういう自分の興味が赴くままにする調べごとって、多分あんまり「勉強」って思っていないことが多いと思うのですが、それこそが自分に取って一番タメになる「勉強」で、そういう「勉強」なら親に止められても、コッソリでも「勉強」してしまうことでしょうし、親御さんとしてはそういう「勉強」も含めて進めるべきなんでしょうね…

 

 ということで、正続併せて、親の方が勉強に関する概念をアップデートしないといけないんだなぁ、と痛感させられることになるはずです!(笑)