臨床心理士の方が紹介する、なぜか突然怒り出すフツーの人の心理についての本です。
ワタクシ自身、割と怒りっぽいところがあるので、普段から注意はしているのですが、この本で取り上げられるのは「ゆるサイコパス」と名付けられている、普段そんなに怒りっぽい感じではないのに、突然周囲が驚くほどの攻撃的な怒りを発してしまう現象についての心理的な状況についてです。
こういう現象というのは誰にも起こりうるところがあるようで、その怒りのスイッチというのが、
・繊細タイプ:人を喜ばせたい
・頑張り屋タイプ:努力したい
・せっかちタイプ:急いでやりたい
・強がりタイプ:強くありたい
・完璧主義タイプ:完全でありたい
という5つのタイプがあるということで、周囲の人がそういう期待を裏切ったときに激しい怒りに火がついてしまう状況について、それぞれのタイプごとに具体的な事例を交えて紹介されています。
それぞれのケースというのが割とありがちな感じで、かなり具体的に経験したケースを思い出すくらいのリアリティで、かなり極端だとは思いながらも、あり得るよなぁと感じます。
かなり本性に根差すモノのようなので、完全に払しょくするのは難しいとこもあるようで、そういうキレ方があるんだということを念頭に置いておいて、一呼吸置くぐらいしか対策はなさそうですが、攻撃された際の処方箋については、一旦距離を置くなど結構具体的に紹介されおり、ありがちなシチュエーションだけにかなり有用です。
ストレスの多い昨今、こういうキレ方ってありがちなので気を付けたいモノです…
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