人は「暗示」で9割動く!/内藤誼人

 

 

 ひと頃、『「人たらし」のブラック心理術』など、割とブラックな心理的な駆け引きに関する著作を多く出版されている内藤誼人にハマっていましたが、約6年振りの紹介となります。

 

 神田昌典さんが出世作非常識な成功法則』でマーフィーの法則を取り上げるなど、潜在意識を意識した成功本が一世を風靡しましたが、2007年と少し流行りの時期からは遅れた出版とはなっていますが、そういう流れの1冊と言えるモノで、しかもそういう潜在意識への訴えかけを自身への問いかけだけでなく、接する相手の潜在意識に働き掛けるという内容となっています。

 

 むしろ潜在意識への問いかけというのは、自身に関するモノよりも他者への問いかけの方が効果は大きいという側面はあるようですが、内藤さんの諸作にありがちなブラックなモノは影を潜めていて、むしろかなり好感度を意識した内藤さんにしては異色の作風とも言えるモノになっています。

 

 特に、笑顔で大きな声で初対面から接することで、かなり対話する相手に対して主導権を握ることができるということもあり、そういうことを知っているというだけで大きなアドバンテージにつながるというのはかなり有益なモノだと言えそうで、そういったコツみたいなものが満載なので、かなり参考になるのではないかと思います。